今回ご紹介するのは
京都府亀岡市曽我部町(そがべちょう)にある
穴太寺(あなおじ)で行われた
福給会(ふくたばえ)です!
穴太寺は、天台宗の寺院で
西国三十三所観音霊場の
21番目の札所に
数えられているんですね~
穴太寺
撫で仏(なでぼとけ)といわれる
釈迦如来大涅槃像
(しゃかにょらいだいねはんぞう)が大変有名で
自分の病気の患部と同じ像の部分をなで
自分の体をさすると病が治ると
いわれているんです
そんな穴太寺の福給会は
毎年お正月の1月3日に行われている
約300年続く法会なんですね
福給会と書かれた紙
本堂前に組まれた櫓(やぐら)から
厄除けの護符である牛王宝印
(ごおうほういん)の文字を押印した
約3000枚の福札をまいて授けると
いうものなんです
牛王宝印の文字が押印された福札
また、福札の中には、長者札と呼ばれる
赤い札が3枚入っていて
この数少ない赤い札を手にすると
なんと牛頭明王のご利益を授かり
1年間、災いから逃れられるだけでなく
幸福が得られて長者になると
いわれているんですね~
さらに、年によって数は違うそうですけれど
40枚の番号の書かれた福札も同時にまかれます。
どちらも福を授かるだけでなく
本堂前に用意された景品がもらえたりするんですよ
そんなイベントですから当然
境内には早くから多くの参詣者で
賑わっていました~
では、早速ご紹介していきましょう♪
13時頃、穴太寺の境内につくと
本堂前には既に櫓が組まれていました!
本堂前に組まれた櫓
本堂前の灯篭や木には縄が張られ
「危険」、「登らないで」、「頭上注意」といった
文字が書かれた紙が掛けられています
頭上注意と書かれた紙
福札を取ろうとする人達で
混雑する事が予想されますね~。
このとき、境内では暖かいカップの
甘酒が配られていました
参詣者への暖かいお心遣いですね♪
ありがたく頂戴しまーす!
甘酒をおいしく頂いていると
本堂へと進む僧侶の方々が見えました♪
法要がそろそろはじまりそうですよ
本堂へ僧侶の方々が入っていきます
けれど残念ながら本堂は
撮影が禁止ということですので
写真はありませんけれど
何が行われたのかはバッチリ見ました~
法要では、護摩供大般若経転読
(ごまくだいはんにゃきょうてんどく)が
行われていたんですね~
大般若経転読は、600巻の大般若経を
最初・中盤・最後の数行を声に出して読み
間の部分は心で読むという
転読の作法が行われるんです
ちなみに全部を正しく読むことを
真読(しんどく)というそうです
五穀豊穣(ごこくほうじょう)や
国家安寧(こっかあんねい)を祈念します
本堂での法要が1時間程行われた後は
本梅町西加舎子供太鼓
(ほんめちょうにしかやこどもだいこ)の
皆さんによる和太鼓が奉納されます
そして奉納太鼓の後、いよいよ
フクマキともいわれる福給会が行われます
まずは住職の方による挨拶があり
今回の福給会が令和最初である事や
京都サンガF.C.の本拠地になった
府立京都スタジアムが完成した事等を
話されていました
挨拶の後、既に組まれた櫓に
大きな梯子(はしご)を掛け
亀岡市長や住職の方々が櫓に登りました
いよいよです!
櫓に梯子を掛けている様子
そして、楽しみにしていた福札が
まかれますよ~
始めは少しづつ福札をまきはじめ
途中から一気にまかれました!
時間にして10分程で全ての福札はまかれます
福札をまいている様子
ちなみに、まかれた福札なんですけど
まいた後で団扇(うちわ)であおぐので
風にのって、いろいろな方向に落ちていくんですね。
私も一生懸命に手を伸ばして
福札を取ろうと必死にがんばったんですけれど
世の中そんなに甘くはないですね。。。
赤札はおろか、番号付の福札も取れませんでした
福札を取ろうとしている様子
けれど福札はゲットしましたよ~
赤札や番号付の福札じゃなくても
ご利益があるみたいで
タンスや財布等、物を蓄えるような所に
入れておくと良いそうです
たくさん福札を取った場合には
お友達や知人に配ったりするみたいですね。
ちなみにこちらが赤札です
赤札
実際に手にされた方に
写真を撮らせて頂きました
赤札を手にされた方は
景品として、鏡餅やお酒、みかん等が
頂けるようです
景品
その他にも周りを見渡してみると
1人で何枚も番号付の福札を
持っておられる方もいました
何年も来られている方にお話を聞くと
風が吹いていないときには櫓の真下
風が吹いているときには櫓の右側が
おすすめなんだそうです
ということで今回は
穴太寺で行われた福給会をご紹介しました。
ご興味のある方は来年是非、福をいただきに
穴太寺を訪れてみてはいかがでしょうか
福給会の行われた穴太寺の場所はコチラ↓